具体例で解説!キャリアデザイン研修の4つのメリットとは? │ CAREER MAKER(キャリアメーカー)

具体例で解説!キャリアデザイン研修の4つのメリットとは?

社員一人ひとりが会社に依存しない、自律的なキャリアデザインが求められるようになった現代で、「キャリアデザイン研修」を実施する企業も増えてきました。

 

しかし、キャリアデザイン研修を実施することのメリットは果たして何なのでしょうか。キャリアデザイン研修を上手く活用すれば、社員の成長に大きく寄与しますが、失敗してしまうとモチベーションの低下など好ましくない効果を引き起こしてしまう可能性もあります。

 

本記事では、キャリアデザイン研修の意味や目的を整理した上で、そのメリットについて解説します。

 

「キャリアデザイン研修のメリットとはなにか?」「実施を検討している階層にはどのような効果があるのか?」と疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもキャリアデザイン研修とは

3 人の男性が座ってラップトップを使用し、ホワイト ボードの横にある男性を見ている

 

キャリアデザイン研修とは、現状を分析し、将来の目標を達成するために必要なアクションプランを明確化するための研修です。

 

一般的に、研修では以下のような内容が行われます。

 

 

・「キャリアの棚卸し」

・「自分の強みの理解」

・「周囲からの期待や役割の理解」

・「アクションプランの設定」

 

 

通常、研修ではワークシートを使用し自分のキャリアプランを見える化していきます。

 

実施のタイミングとしては、役職や年齢の節目で行われることが多く、各年代で自分の人生を見つめ直し次のステージへ進むためのきっかけとして活用されます。

キャリアの定義

そもそもキャリアとは、どのような意味なのでしょうか。

 

一般的にキャリアは、職業、職務、職位、経歴、進路という職業的な意味合いで捉えられることが多いです。

 

近年、人生全体を意味するキャリアの考え方が広がってきており、ライフデザインとしてのキャリアデザインが語られるようになってきました。

 

ここで重視されるのは、生涯を通じて自分がどうなりたいかということについて、より広い人生の観点から仕事と他との繋がりを考えることです。

キャリアデザインの定義

キャリアが「(職業・生涯の)経歴」を意味することから、将来の積み上げていくキャリアを設計することをキャリアデザインといいます。

 

キャリアデザインは、自分自身が主体となって自律的に考え、キャリアを構築する意味で使われます。

 

これは、会社や上司によってキャリアや働き方を決定されるのではありません。

 

ただ職歴を決めるのではなく、私生活や個人の価値観まで含めた、自分らしく働くために必要な仕事を設計することが、現代のキャリアデザインにおいて重要とされています。

キャリアデザイン研修の必要性とは

本に書いている人

 

90年代初頭のバブル経済の崩壊とグローバル化といった社会構造の変化をきっかけに、将来の見通しを立てることが難しい「VUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧)の時代」となりました。

 

企業においては、終身雇用制度と年功序列型賃金が崩壊したことで、人材の流動性はさらに高まっており、社員のモチベーション・エンゲージメントの向上や早期離職の防止も大きな課題と捉えられています。

 

こうした変化の中で、社員一人ひとりの働き方や労働への価値観は多様化し、自ら主体的に考え行動する「自律型人材」であることが求められるようになりました。

キャリアデザイン研修のプログラム内容とは

以下では、3つのステップでキャリアデザイン研修のプログラムに含むべき内容を解説していきます。

① 現状分析

まずは、過去〜現在までを振り返り、「知識・スキル」「行動特性」「価値観」「環境」を整理していきます。

 

このとき、自分自身で内省することが大事ですが、周囲の人に直接聞いてみたり、信頼性の高い心理テストを使用したりすることも効果的です。

② 目標設定

次に、目標設定として、自分がやりたいこと、自分ができること、自分が周囲から期待されていることを考えます。

 

ここでは、「Will・Can・Must」というフレームワークが一般的によく使われており、3つの項目をわかりやすくまとめることができます。

③ アクションプランの作成

最後に、目標を実現させるために必要なアクションプランの作成を行います。

 

今後の将来を完全に予想することはできませんが、人生を左右するポイントを捉えて、どのような意思決定を行えば、目標に近づけるか考えることが重要です。

キャリアデザイン研修の5つのメリット

では、なぜキャリアデザイン研修が効果的なのかをメリットを元に解説していきます。

社員のキャリア自律を促進

生産年齢人口が減少傾向にある中、ますます一人当たりの生産性が重視されており、企業はその向上に向けて「個人のスキルアップ」など様々な施策に取り組む必要が出てきています。

 

個人単位で将来どのようになりたいのか、そのために何が必要なのかを考えられるキャリアデザインの力は、現代においてビジネススキルの一つであると考えられています。

 

そのため、キャリアデザイン研修を行うことは、自走可能な社員の育成に直結し、多くの企業で導入が進んでいます。

社員のモチベーションの向上・人材力強化

現代社会では、自身のキャリアを会社まかせにするのではなく、自ら主体的にキャリアデザインを行っていかなくてはいけません。

 

しかし、先の見えない不安な状況では、社員一人ひとりが持つ本来の力を発揮できないまま、うやむやに仕事に向き合ってしまうことが危惧されます。

 

そこで、会社とともに目標を明確化することで、仕事に対する活力も上がり、会社へのコミットメント向上につながります。

社員同士のつながりが生まれる

新型コロナウイルス感染症対策として、リモートワークが当たり前となった現代。

 

若手社員であれば、同期や先輩社員とほとんど会わないままリモートで働いていることも少なくありません。

 

キャリアデザイン研修では、お互いの価値観や目標をメンバー同士で共有するため、相互理解を深めたり、交流のきっかけを提供します。

社員の離職防止

キャリアデザイン研修は、ある意味、会社と社員がお互いのキャリア観を共有する場でもあります。

 

普段の業務の中では言いづらい「〇〇な仕事がしたい」「〇〇なことで悩んでいる」といった一人ひとりの気持ちが分かることで、会社側もサポートがしやすくなります。

 

会社からのサポートを通して、今まで気づかなかった自社の良さに気づき、むやみに会社を辞職することも防げる可能性が高いといえます。

人生100年時代に対応した働き方の実現

現代では、仕事を人生の一部として考える、より広い意味での「人生全体としてのキャリア」の認識が普及しています。

 

例えば、仕事を頑張りたい人であれば、心身の健康は不可欠ですが、その健康を維持するためには、1日の中で睡眠の時間をしっかり取ったり、適度にストレスを発散したりすることが求められます。

 

このように、仕事の効率化を図るためにも、プライベートについての理解を深めることは重要で、普段の業務では意識できない複合的な視点をキャリアデザイン研修は提供します。

キャリアデザイン研修のメリットを最大化させるポイントとは

 

キャリアデザイン研修を実施する際、以下の2点を押さえると、よりメリットを引き出した研修になります。

キャリアのシミュレーション

キャリアデザイン研修は、基本的にワークシートを中心に行いますが、それだけでは理想に偏りすぎた非現実的なアクションプランに陥る可能性もあります。

 

そのため、現実に活かせる具体的なアクションプランを作るために、シミュレーションの中で意思決定の練習を行うことは効果的で、近年ではシミュレーション型の研修も増えています。

上司や周囲の社員への情報共有

特に、新入社員や若手社員を対象にした場合、マネジメントを行う上司や周囲のメンバーに研修で作成したワークシート等を共有することで、業務では見えてこない一面を知ることができるかもしれません。

 

共有されたワークシートを元に、1on1面談で目標の達成度確認を行うなど、継続した施策に落とし込むことも可能で、研修だけで完結しない取り組みとなります。

キャリアデザイン研修のデメリットとは

Free photos of Meeting

 

将来像が明確になったことによって、会社とのミスマッチを感じてしまう人もいます。

 

そのため、キャリアデザイン研修を行うことで、逆に転職する社員を増やしてしまうのではないかと不安に思う担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

たしかに、これはキャリアデザイン研修のデメリットともいえますが、しっかりと対策を行うことで防ぐことができます。

 

キャリアデザイン研修のデメリットを解決するポイントとは

具体的には、以下の2つが有効な手段といえます。ぜひ、研修を設計する際の参考にしてみてください。

会社の昇進タイミングや福利厚生制度の紹介

会社の昇進タイミングや福利厚生制度などを紹介することによって、自分の目標を“自社で達成するためには”という視点で考えることができます。

 

特に、リモートワークが中心の若手社員の場合は、上司や社員同士の交流が少なく、会社側が思っている以上に制度等の共有が進んでいないこともあります。

 

会社についての理解が深まると同時に、キャリアデザインをより具体的に考えやすくなります。

個別のフィードバックを行う

受講者が作成したワークシートに対して担当者のコメントを入れるなどフィードバックを行うことで、会社からの期待を受講者側に明示でき、キャリア観の認識のすり合わせが行いやすくなります。

 

このとき、個人の目標やアクションプランを前提に、会社としてどうなってほしいのか、どのようなサポートが可能かを伝えることがポイントです。

ボードゲームで学ぶキャリアデザイン研修『CAREER MAKER』とは

 

キャリアデザイン研修のメリットやデメリット対策について紹介してきましたが、実際に一から研修を設計することは容易ではありません。

 

そこで、以下では、弊社研修サービス「CAREER MAKER」についてご紹介します。

 

「CAREER MAKER」では、インプットとアウトプットを繰り返すことで、現代に必要なキャリアデザインを学びます。

 

現代に必要なキャリアデザインとは、キャリア=人生全体 と捉え、“仕事”だけでなく家族・健康・余暇などのバランスも考えることです。

 

 

従来のキャリアデザイン研修では、講義+ワークのみで、なかなか実践のイメージがつきませんでした。

 

しかし、CAREER MAKER研修では、講義後にゲーム上でキャリアデザインの疑似体験を行います。

 

講義で学んだ思考法を実践し自分自身の価値観を理解したうえで、ワークに取り組むことで、受講者は自律的に学習を進めることができます。

『CAREER MAKER』でキャリアデザインを学ぶメリットとは

リアルな疑似体験でキャリアを自分ゴトに

講義やゲームは20本以上の論文/文献をもとに作成しています。まるで自分の別の人生を体験しているような感覚でより当事者意識をご提供します。

受講者同士や会社でキャリア観を共有

研修中、受講者同士で学びを共有します。他者の「新たな視点」や、同僚の「共感」などで、チームとしてのキャリア意識が向上します。

自社に合わせたプログラムを設計可能

オンライン / オフライン問わず、自社で起こりうるリアルなキャリアイベントをゲームのイベントカードに反映することができます。

 

まとめ

本記事では、キャリアデザイン研修のメリットについて解説してきました。

 

キャリアデザイン研修は対象によって、得られるメリットはさまざまですが、具体的な課題に沿って考えることで、メリットを最大化することができます。

 

ぜひ社内でのキャリアデザイン支援について関心のある方は導入をご検討されてみてはいかがでしょうか?

 


 

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