女性がキャリアデザインするときの3つのポイントを紹介!
変化の激しい「VUCAの時代」において、会社における個人の役割期待が変化しつつあります。
さまざまなライフイベントにも直面する女性社員が、次の3年、5年にやりがいをもって力を発揮するためには、自らをとりまく環境の変化に向き合い、ワークとライフを従来以上に統合してキャリアビジョンをとらえ直す機会が必要です。
企業にとっては、優秀な人材を雇用し続けるために施策を行うことは大切な課題ですが、女性社員のためのキャリアデザインのフォローの重要度は高いといえます。
そのため、社内で今後の働きがいや組織の中でどのような存在であり続けたいかなどを考えてもらう機会を設けることは非常に重要です。それにより、社員一人ひとりモチベーションがアップし、実際の成果につながりやすくなります。
本記事では、女性社員にキャリアデザインが必要な理由、女性社員が抱えがちな課題感を明らかした上で、その解決策としてキャリアデザイン研修を紹介しています。
メリットや設計時のポイントから具体的なフレームワーク・プログラムを紹介しているので、実施のための検討材料としてご活用ください。
また、「女性社員の抱えているキャリアの悩みはなにか?」「女性社員向けキャリアデザイン研修を実施するときのポイントとは?」と疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
キャリアデザインを体感で学ぶ
研修プログラム
若手〜管理職など対象者と目的に合わせたキャリアデザインを講義とゲームで疑似体感しながら自ら考え、学ぶ企業研修です。自社に合わせたカスタマイズもあり、課題に合わせた社員のキャリア教育を実現します。
幅広い業界、階層別研修で実施いただいております。ぜひ研修の詳細をご覧ください。
そもそもキャリアデザイン研修とは
キャリアデザイン研修とは、社員がこれまでの経験を振り返り、現状を分析し、今後の人生を設計するための研修です。
一般的に、研修では以下のような内容が行われます。
・「キャリアの棚卸し」
・「自分の強みの理解」
・「周囲からの期待や役割の理解」
・「アクションプランの設定」
通常、研修ではワークシートを使用し、自分のキャリアプランを見える化していきます。
実施のタイミングとしては、役職や年齢の節目で行われることが多く、各年代で自分の人生を見つめ直し、次のステージへ進むためのきっかけとして活用されます。
キャリアの定義
そもそもキャリアとは、どのような意味なのでしょうか。
一般的にキャリアは、職業、職務、職位、経歴、進路という職業的な意味合いで捉えられることが多いです。
近年、人生全体を意味するキャリアの考え方が広がってきており、ライフデザインとしてのキャリアデザインが語られるようになってきました。
ここで重視されるのは、生涯を通じて自分がどうなりたいかということについて、より広い人生の観点から仕事と他との繋がりを考えることです。
キャリアデザインの定義
キャリアが「(職業・生涯の)経歴」を意味することから、将来の積み上げていくキャリアを設計することをキャリアデザインといいます。
キャリアデザインは、自分自身が主体となって自律的に考え、キャリアを構築する意味で使われます。
これは、会社や上司によってキャリアや働き方を決定されるのではありません。
ただ職歴を決めるのではなく、私生活や個人の価値観まで含めた、自分らしく働くために必要な仕事を設計することが、現代のキャリアデザインにおいて重要とされています。
女性社員にキャリアデザイン研修が必要な理由
男女雇用機会均等法の施行をきっかけに、女性の社会進出が増えましたが、育休後の社会復帰やフルタイム勤務の難しさなどの理由から、非正規雇用になるケースが多く見受けられていました。
そこで、こうした状況を打破するために「女性活躍推進法」が施行され、現在では女性の働きやすい環境作りが社会全体で行われています。
そして、企業もそれを積極的にサポートする必要性が高まっています。
女性社員が抱えやすいキャリアの悩み・課題感とは
では、女性社員が抱えるキャリアの悩みや課題感は一体どんなものがあるのでしょうか。
具体的には、以下の悩みや課題感を抱えていることが多いです。
・ワークライフバランスをしているロールモデルがいなくて不安になっている。
・現状に対する不安が強く、転職したい気持ちになる。
・この会社では子育てができないのではないかと思っている。
女性社員向けキャリアデザイン研修とは
女性のキャリアデザインには、女性ならではの部分があります。
仕事のことはもちろん、今後起こりうるライフイベントも考慮しつつ、どのように仕事場面で成長していくかに焦点を当てることが重要です。
女性社員向けキャリアデザイン研修では、社会全体や自社における女性活躍の必要性と個々人のキャリアアップのサポート体制などについて明示し、会社における個々のアイデンティティを確立してもらいます。
女性社員にキャリアデザイン研修を実施すべき3つの理由
ここでは、女性社員にキャリアデザイン研修を実施すべき理由を3つにまとめてご紹介します。
女性を取り巻く変化の激しい環境
出産・育児による仕事の長期休暇など、ライフイベントの変化が激しい女性社員にとって、自身のキャリアを考えることは極めて難しいといえます。
この際、適切にキャリアを検討することができなければ、自分のキャリアはこのままでよいのだろうか、この会社で働き続けることはできるのだろうかと不安になる可能性が高いです。
これらの不安を解消するためにも、大きなライフイベントが控えてくるタイミングでキャリアデザイン研修を実施することは有効です。
女性自身のキャリア意識
女性活躍推進法では、会社が女性の働きやすい環境を整えることがいわれていますが、それだけでは女性の活躍そのものを実現することができません。
女性一人ひとりが、自分の人生について考え、その中で仕事をどう位置づけるか主体的に考えてもらうことが重要です。
女性社員の中には、現状、仕事における具体的なゴールがない方もいるかもしれませんが、キャリアデザイン研修を行うことで、実行可能なアクションプランに落とし込めるので、自分にあった働き方や必要なスキルや経験が明確になります。
女性社員の離職防止
近年、女性の転職者数は増えており、その数は男性よりも多いことが総務省の調査(令和2年)からも明らかとなっています。
離職の理由としては、「より良い条件の仕事を探すため」が多いようです。
キャリアデザイン研修を通して、今まで気づかなかった自社の良さに気づき、むやみに会社を辞職することも防げる可能性が高いといえます。
また、こうした状況の中で、会社がキャリアデザイン研修を通して女性支援を行っていること自体が、社会にとっても大きなメッセージになります。
女性社員向けのキャリアデザインの3つのメリット
それでは、女性社員向けキャリアデザイン研修を行い、期待できる具体的な効果とは一体なんなのでしょうか。
以下では、そのメリットについて解説していきます。
キャリアデザインの方法について理解
人生は、さまざまな転機の連続です。
結婚や出産、転勤などの環境変化が生じる度に、私たちは自身のキャリアデザインの見直しを行わなければいけません。
しかし、キャリアデザインとはいっても、就職してからなかなか時間を取ることができなかったり、そもそも考え方が曖昧な人も多いです。
そのため、キャリアデザイン研修で時間を取って学ぶことで、実生活で変化を迎えたときに、最適な選択を行うことができます。
キャリアアップを検討するきっかけ
具体的に昇進や転勤のタイミングはいつなのかを共有することで、より具体的なキャリアプランを描きやすくなります。
ただし、それがときにはネガティブに働いてしまうこともあります。
その対策としては、会社が期待するキャリアイメージと女性社員のキャリアイメージのギャップを埋めるための時間を研修の中でとる必要があります。
逆に、それが効果的に伝えることができれば、それぞれの働き方にあった形で、社内でのキャリアアップを促進することが可能になります。
会社からのサポート支援の把握
女性活躍推進法によって、女性が活躍しやすくなったとはいえ、結婚や出産などのライフイベントによって、働き方を考え直さなければいけない女性社員が多いことも事実です。
そのため、会社として、女性社員のキャリアを支えるためにどのような施策を行っているのかを共有する場としても、キャリアデザイン研修は機能します。
例えば、研修でキャリアワークシートを記入する際に、会社の福利厚生制度もあわせて確認できると、自分のキャリアプランに沿って活用イメージを抱くことができます。
女性社員向けのキャリアデザイン研修を設計するときの3つのポイント
では、いざ女性社員向けキャリアデザイン研修を設計しようと思ったときに、注意すべき3つのポイントについご紹介します。
自分の「Will」と向き合う
キャリアを考えるときの出発点となるのが、「Will(自分のやりたいこと)」です。
このWillに向き合い、自分の理想を追求することがキャリアデザインでは重要です。
しかし、当然その理想は人によってさまざまです。バリバリ働きたいという人もいれば、柔軟な働き方をしたいという人もいるでしょう。
無理やり社内でのキャリアアップを推すのではなく、それぞれの理想を尊重した上で、会社の期待を伝えることが、研修成功の大きな要因になります。
ロールモデルを探す
女性社員の中には、そもそもどのようなキャリアを歩んでいけばいいのか想像できない人もいるかと思います。
このような場合、いきなり自分のキャリアデザインから考え始めるのではなく、まずは理想のロールモデルを探すことを促すことも効果的です。
実際に、ロールモデルをイメージすることで、自分の働き方や価値観について気づくきっかけになります。
キャリアプランを考える
一方で、理想とするキャリアが明確になった女性社員については、理想を理想で終わらせないために、アクションプランを考えてもらいましょう。
アクションプランとは、理想と現状のギャップを埋めるための具体的な計画です。
例えば、理想のキャリアが「会社で成果を残すために、バリバリと働くこと」であれば、スキルと経験を重ね、社内での評価や信頼を高めていくことが求められるでしょう。
また、それだけでなく、そのキャリアで生じるリスクについても検討する必要があります。
リスクも考慮することで、今何をすべきか、何年後にどういう状態であったら良いかということがより明確になります。
女性社員向けキャリアデザイン研修に効果的なフレームワーク『Will・Can・Must』とは
キャリアを考える際に使われるフレームワークで、「Will・Can・Must」があります。
この3つの軸で自分の強みや志向性を整理することで、自分にとっても、他者にとっても、わかりやすく伝えやすい形にすることができます。
・Will:自分は将来的に何をしたいのか
・Can:自分の強みは何なのか
・Must:自分は何を求められているのか
自分の強み(Can)を活かして、会社や周囲から求められること(Must)を満たしつつ、自分の目指したいもの(Will)の実現に取り組むことが、このフレームワークを活用することで明確化されます。
女性社員向けキャリアデザイン研修に効果的なボードゲーム型研修『CAREER MAKER』とは
キャリアデザイン研修の手法としてゲーム型研修をおすすめしましたが、それを一から設計することは容易ではありません。
そこで、以下では、弊社研修サービス「CAREER MAKER」についてご紹介します。
「CAREER MAKER」では、インプットとアウトプットを繰り返すことで、現代に必要なキャリアデザインを学びます。
より具体的に、本研修では、キャリア=人生全体 と捉え、“仕事”だけでなく家族、健康、余暇などのバランスも考えます。
本研修は、「楽しんでいたら学んでいた」と思えるキャリアデザイン研修になります。
リアルな疑似体験でキャリアを自分ゴトに
講義やゲームは20本以上の論文/文献をもとに作成しています。まるで自分の別の人生を体験しているような感覚でより当事者意識をご提供します。
受講者同士や会社でキャリア観を共有
研修中、受講者同士で学びを共有します。他者の「新たな視点」や、同僚の「共感」などで、チームとしてのキャリア意識が向上します。
全国から参加できるオンライン開催可能
体感研修ですが、時勢に合わせて、全国から参加できるオンライン開催にも対応しています。今必要な学びを、今に合った形式で、提供いたします。
まとめ
本記事では、「女性社員向けキャリアデザイン研修」をテーマにご紹介してきました。
近年、女性社員に対するキャリア育成の重要性は非常に高く、社会でも注目を集めています。
普段あまり考えることのないキャリアについて、会社がそのための時間を取ることは、自社の社員にとっても、社会全体にとっても大きなメッセージとなります。
ぜひキャリアデザイン研修について関心のある方は導入をご検討されてみてはいかがでしょうか?
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